ラブラドール自然保護区
未入手のポケモンがラブラドール自然保護区にいることがわかり嫁と行ってきた。
帝国主義の真っただ中、強まるフランスやロシアの脅威に対応するため当時のシンガポール現地責任者がイギリス本国にシンガポールの防衛を強化するため、この砦の建設をお願いしたがなかなかOKが出ず苦労したそうだ。
スエズ運河が開通しヨーロッパとアジアの交易で重要な中継地であるシンガポールの価値が高まった時期で他国に武力で奪われる危険があった。
イギリス本国では国内問題や距離が近いヨーロッパの課題の対応に忙しく遠いシンガポールのことまでなかなか手が回らなかったのではなかろうか。
(因みにこの砦の砲台は20世紀に入ってからもその都度の脅威に合わせ頻繁にアップグレードされた。第二次大戦で本来は対日本軍に使われるはずであった)
肝心のポケモンだがラブラドール自然保護区がカブトの巣*になっており大量ゲット、余裕で進化もできた。(*2017年1月現在)
ゲームに無縁でスーパーマリオさえ知らない嫁がポケモンGOに夢中になり一時期は週末にポケモン宝庫のMBS(マリーナ・ベイ・サンズ)に通いもした。
レベル30で終わりにするはずがまだやめないでいる。あまりにも遊ばなかった子供時代の反動だろうか?お陰で観光気分が味わえた。
シンガポールの上海料理店
嫁が前から行きたいと言ってた上海料理店が当たりだった。
店の名前はXian Yuan Ji(祥源记)住所は405 Jalan Besar
店はカラン地区のジャランベサール通りにある。ゲイラン地区ほどあからさまでないが、いかがわしい店が目立つ場所だ。夜はネオンがけばけばしい。
(ジャランベサール通り)
お目当ては生煎饅頭(ションジュマントウ)だ。これは蒸し焼き肉まんで上海を代表する食べ物らしい。
(3つ入りで5ドル)
初めて食べる。小籠包のように熱い肉汁が入っており、知らずにかぶりつき軽くやけどした。ふつう知ってると思い注意しなかったと嫁に冷たく言われ、イラッとしながらも美味かった。
全品で7品しかなく、メニューもシンプル。ワンタンも注文した、皮がつるつるでスルッと食べれる、これもいける。
(メニュー、これで全品)
生煎饅頭は嫁の好物で上海出身の知人に教えてもらった店だ。店の客は皆中国人らしい。
(店内の様子)
しかし美味かった。腹いっぱい食べ30ドルぐらいと値段もリーズナブル。
食後に付近を軽く散策し、店の並びによさげな古いホテルがあったので中に入ってみた。(一番上の写真の左がそのホテル)
(ロビー。なかなか良い)
狭い国とは言え、美味い店の発見はこの先もまだまだありそうだ。
冬至と団子
会社の同僚に「今日はWinter solsticeだが嫁さんと湯圓 を食うのかと」聞かれた。
Winter Solsticeは冬至で湯圓は団子のことらしい。知らなかった。
中華系は冬至に家族で団子を食べる習慣があるらしい、これも知らないことだった。
思い出す限り嫁との会話で冬至と団子がセットで話題になったことはない。
シンガポールに移り住んでから冬至を気にしたこともなければ、その習慣を知る機会もなかった。
また中華系にとって冬至は新しい年の始まりとのこと、中国正月の元日が新年のはじまりのイメージがあるが、どうなのだろう(調べて書くべきだが適当をご勘弁いただきたい)
今日が新しい年のはじまりと断ったうえ、この一年を総括するつもりだったがすでに長いので短く完結したい。
結局いまだ妊娠が成功してない、子作りの一言につきる一年だったが叶わず、残念。
嫁はいまだ仕事が見つからず、リストラされた9月から職を探しているがオファーがもらえてない。
しかし
嫁はリストラをきっかけに不動産を手放しなんと年収と同じぐらいの利益が出た!なので職探しは積極的にやらずに来年も子作りに励もうと決めた。
俺は先月に日本でやったおみくじで大吉が出た、良い兆しであることは間違いないだろう。
湯圓だが今日は結局食べなかった、こだわらなくてもよい習慣なのだろう。
嫁がリストラされた
嫁がリストラされた!
突然で思わず笑ってしまった、
予定では妊娠して出産し、嫁はきっちり4ヶ月間の有給マタニティー休暇をとるつもりだったのに、、
不妊治療(IVF)をやる直前だった、なんでこんなこんなタイミングでリストラされるのだろうか、、
嫁と話し合い共働きで成り立つ生活を変えないことに決めたので妊活(不妊治療)と就活を同時にすることになった、
仕事が決まってから治療をすることもありだが、嫁は40まぢかなので遅らせる時間的な猶予はなく予定通りやることにした
ただし不妊治療(IVF)は結構な負担が体にかかるため仕事が見つかったとしてもすぐには働きはじめないことにきめた
嫁は妊娠が成功し安定してから仕事をはじめる予定だが、はたして妊婦をやとってくれるような会社はあるのだろうか、
妊娠のことは面接でわざわざ言う必要はないが、オファーをもらいそれを受けるなら言わざるをえないだろう、
最新のMOM reportによると、過去12ヵ月間で就業者数は2.1%増えたが、ローカル(国民と永住権保持者)の就業者数が8,900人減ってる。失業率は今年6月時点で2.9%だ。
これだけでは読み取るのがむずかしいが、感覚として現在のジョブマーケットはそれほど悪くないが、けして良くわないと言ったところだろうか、
明日は我が身だ、心の準備が必要かも。
現地化
シンガポール統計局が公表している人口トレンド2014年版によると国民の74.3%が中華系だ。
明らかに中華系(華人)が民族のマジョリティーである、よって必然的にシンガポールはチャイニーズ色が濃い、中華系の人はどこにでもいるし、華語を耳にしない日はない、
嫁も俺も外国出身者だが嫁は現地化に成功しシンガポール社会に深く食い込み身内として受け入れられているようだ、もっとも嫁は帰化したので国籍はシンガポール人である
嫁にとって華人マジョリティー社会で現地化はそれほど難しくなかったのだろう、
たぶん嫁は意識的にせよ無意識的にせよ現地化はメリット多しと考えて実行したのだと思う、
日本人は現地化せずとも一応は快適に暮らせると思う、またシンガポールは移民が現地化しないことを許してくれる社会ではなかろうか、
とは言え中国出身者はある程度現地化しないと住み心地がちょとばかし悪いのではなかろうか、大陸出身者(俗にPRCと呼ばれる)は一部の人間に見下されてるふしがある、中華系シンガポール人はルーツが同じでも自分たちとPRCを完全に区別している。
現地化するしないは損得勘定で決めれば良いと思う、たとえば現地採用の日本人は現地化によって転職で狙えるポジションが格段に増える、採用枠が限定的で給与水準が低い日本人ポジションに縛られないことはメリットが多いのではなかろうか。逆に駐在員は現地化しすぎると弊害が出そうだ、
現地化しやすかった嫁、しにくいがしなくともなんとかなってる俺、どちらも恵まれてるのだろう、
住んでる年月に差はないものの、現地事情は嫁の方が圧倒的に詳しいだけでなく、知りたいことがあればそれを教えてくれる知人もたくさんいる、そんな嫁に頼ってばかりだ、嫁に感謝。
買い物天国ムスタファ センター
ムスタファ センターはシンガポールで言わずとも知れたリトルインディア地区にある24時間営業のショッピングセンターである。
衣類、食品、日用雑貨、家電、時計など、ありとあらゆる品物が売られている。
公式ウェブサイトによると30万アイテムを取り扱っている、いまいちピンとこない数字だが品揃えが良いことは間違いない。
ムスタファ センターはトリップアドバイザーによるシンガポール観光お勧めランキングで548軒中84位だ(2015年4月現在)
シンガポールに10年以上住んでいるがムスタファセンターはいまだに異国情緒を感じる場所だ、
なじみの薄い品物(特に食品)が多いこと、インドや中東からの旅行者と思われる客が多いことがその理由だ、(逆にローカルが日本人御用達の明治屋や伊勢丹スコッツに行くと同じように感じるのだろう)
嫁と暮らし始めてから日用品をまとめ買いしにムスタファ センターに行くようになった。
食品コーナーで異国の見慣れぬ食材に囲まれると、あたかも旅先で現地のスーパーマーケットに来ているような感覚になる、まだ行ったことのない国々に思いを馳せるのがたまらなく楽しい、
個人的なお勧めは石鹸、とにかく種類が多い、見てるだけでも楽しい気分になる。
嫁もテンションが上がったのかアーユルベーダ石鹸を買った。
お土産としてのアーユルベーダ石鹸について良くまとめられた記事を発見↓
リストラの嵐
勤務先でリストラ(正しくはリトレンチと言うべきだが)を内側から観察する機会があったのでブログに書きたい、何かの参考になればうれしい。
特定を避けるため曖昧になるが事実に忠実に書きたい。
会社の業績はけして悪くない、って言うか儲かってる。
ある日突然、物言う株主に会社が乗っ取られ、社長が替わった。
新しい社長は株価を上げることが使命と公言し手っ取り早く業績をよくするため固定費の削減、つまり人員削減をはじめた。
解雇はそれぞれの国の法律や慣習に従うやり方で行われた、
シンガポールでは雇用主が自由に従業員を解雇できる、解雇に理由なんかいらない、よって解雇は受け入れる以外の選択はない、(雇用法で守られるのは主に低賃金の単純労働者だけ)
リストラは急にやってくる、人事(HR)が終業時刻間際に机にやってくる、「今日までありがとう、本日で雇用契約を解除します」と通告する、そして人事に見守られながら、私物をまとめさよならである、解雇された同僚によると人事がやってくる数分前にメールが突然使えなくなるらしい、
後書き
実際はやさしい上司だと首になることを3週間ぐらい前に“なんとなく”教えてくれるそうだ、君は何月何日の何時にオフィスにいるかと、要はそれが雇用契約を解除される日=首の日だそうだ、
シンガポールでは雇用主が解雇者に一時金=解雇パッケージを支払う法的義務はないが通例として会社が自主的にそれを払うケースが多い、(雇用法が適応されるワーカーなどには支払い義務があるかも、たぶん)
一時金の額は勤続年数に比例するためリストラがうれしいあまり歓喜の声を上げるベテラン社員もいた、定年まで勤めても退職金がでないためである、日本で言う退職金は存在しない。
この数ヶ月間で多くの同僚が職場を去ったが、職場の雰囲気はそれほど悪くない、さばさばしている、
リストラされた同僚に会ったが、平気そうだった、ただ解雇のやり方にムカついたとのこと、
嫁はリストラされたことがある、その日は多少は落ち込んだそうだが、深刻に受け止めなかったそうだ、嫁曰く男は女より首を深刻にとらえすぎる傾向にあるとのこと、正しい気がする。
日本人はリストラに遭うと人格を含め全否定されたと感じる人が多いのではないだろうか、しかしシンガポールでそのようにとらえる人は少ないのではと思う。
会社に忠義心があると感じる人の割合はシンガポールが先進国の中で最低らしい、それがリストラにあっても平気でいられる秘訣なのかもしれない。