シンガポール嫁日記

中華系シンガポーリアンとの結婚生活について、

現地化

シンガポール統計局が公表している人口トレンド2014年版によると国民の74.3%が中華系だ。

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明らかに中華系(華人)が民族のマジョリティーである、よって必然的にシンガポールはチャイニーズ色が濃い、中華系の人はどこにでもいるし、華語を耳にしない日はない、

 

嫁も俺も外国出身者だが嫁は現地化に成功しシンガポール社会に深く食い込み身内として受け入れられているようだ、もっとも嫁は帰化したので国籍はシンガポール人である

 

 嫁にとって華人マジョリティー社会で現地化はそれほど難しくなかったのだろう、

 

 たぶん嫁は意識的にせよ無意識的にせよ現地化はメリット多しと考えて実行したのだと思う、

 

日本人は現地化せずとも一応は快適に暮らせると思う、またシンガポールは移民が現地化しないことを許してくれる社会ではなかろうか、

 

とは言え中国出身者はある程度現地化しないと住み心地がちょとばかし悪いのではなかろうか、大陸出身者(俗にPRCと呼ばれる)は一部の人間に見下されてるふしがある、中華系シンガポール人はルーツが同じでも自分たちとPRCを完全に区別している。

 

現地化するしないは損得勘定で決めれば良いと思う、たとえば現地採用の日本人は現地化によって転職で狙えるポジションが格段に増える、採用枠が限定的で給与水準が低い日本人ポジションに縛られないことはメリットが多いのではなかろうか。逆に駐在員は現地化しすぎると弊害が出そうだ、 

 

現地化しやすかった嫁、しにくいがしなくともなんとかなってる俺、どちらも恵まれてるのだろう、

 

住んでる年月に差はないものの、現地事情は嫁の方が圧倒的に詳しいだけでなく、知りたいことがあればそれを教えてくれる知人もたくさんいる、そんな嫁に頼ってばかりだ、嫁に感謝。

 

 

買い物天国ムスタファ センター

ムスタファ センターはシンガポールで言わずとも知れたリトルインディア地区にある24時間営業のショッピングセンターである。
 
衣類、食品、日用雑貨、家電、時計など、ありとあらゆる品物が売られている。
 
公式ウェブサイトによると30万アイテムを取り扱っている、いまいちピンとこない数字だが品揃えが良いことは間違いない。
 
ムスタファ センターはトリップアドバイザーによるシンガポール観光お勧めランキングで548軒中84位だ(2015年4月現在)

 
シンガポールに10年以上住んでいるがムスタファセンターはいまだに異国情緒を感じる場所だ、

 

なじみの薄い品物(特に食品)が多いこと、インドや中東からの旅行者と思われる客が多いことがその理由だ、(逆にローカルが日本人御用達の明治屋や伊勢丹スコッツに行くと同じように感じるのだろう)

 
嫁と暮らし始めてから日用品をまとめ買いしにムスタファ センターに行くようになった。

 
食品コーナーで異国の見慣れぬ食材に囲まれると、あたかも旅先で現地のスーパーマーケットに来ているような感覚になる、まだ行ったことのない国々に思いを馳せるのがたまらなく楽しい、
 
 個人的なお勧めは石鹸、とにかく種類が多い、見てるだけでも楽しい気分になる。
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嫁もテンションが上がったのかアーユルベーダ石鹸を買った。

 

お土産としてのアーユルベーダ石鹸について良くまとめられた記事を発見↓

 

singapore.navi.com

 

 

妊娠失敗

2ヶ月前のことだが、妊娠8週間目の診断で胎芽(たいが)の心拍が確認できず妊娠失敗が確定した、胎芽とは妊娠初期の胎児のことらしい。

 

嫁も俺も打ちのめされ気力をなくしたが、今は吹っ切れて妊活を再スタートしている。

 

妊娠8週間目はまだ人の形でないことが救いだった、人でないと解釈することにした、矛盾するが供養の儀式みたいな行為を嫁とやった。

 

その診断の一週間後に胎芽を取り除く手術をした、手術後に病院のベットで弱ってる嫁を見たときがしんどかった。

 

担当医に原因の特定は困難と聞いた、原因と想定される項目が多すぎて検査に大きなコストと時間がかかるらしい、また健康に問題ないカップルの場合は原因の調査はあまり意味がないとのこと、嫁の年齢である30代後半で人工授精による妊娠中の赤ちゃんの死亡率は約20%と聞いた。

 

妊娠失敗が確定し帰宅後に嫁はベットに倒れ込んだが、むっくりと起き上がり、パソコンを立ち上げ残業をこなした、気分を紛らわすためではなく、その日のうちにやらなければいけない仕事があったらしい、

 

嫁強し 

リストラの嵐

勤務先でリストラ(正しくはリトレンチと言うべきだが)を内側から観察する機会があったのでブログに書きたい、何かの参考になればうれしい。

 

特定を避けるため曖昧になるが事実に忠実に書きたい。

 

会社の業績はけして悪くない、って言うか儲かってる。

 

ある日突然、物言う株主に会社が乗っ取られ、社長が替わった。

 

新しい社長は株価を上げることが使命と公言し手っ取り早く業績をよくするため固定費の削減、つまり人員削減をはじめた。

 

解雇はそれぞれの国の法律や慣習に従うやり方で行われた、

 

シンガポールでは雇用主が自由に従業員を解雇できる、解雇に理由なんかいらない、よって解雇は受け入れる以外の選択はない、(雇用法で守られるのは主に低賃金の単純労働者だけ)

 

リストラは急にやってくる、人事(HR)が終業時刻間際に机にやってくる、「今日までありがとう、本日で雇用契約を解除します」と通告する、そして人事に見守られながら、私物をまとめさよならである、解雇された同僚によると人事がやってくる数分前にメールが突然使えなくなるらしい、

 

後書き

実際はやさしい上司だと首になることを3週間ぐらい前に“なんとなく”教えてくれるそうだ、君は何月何日の何時にオフィスにいるかと、要はそれが雇用契約を解除される日=首の日だそうだ、

 

シンガポールでは雇用主が解雇者に一時金=解雇パッケージを支払う法的義務はないが通例として会社が自主的にそれを払うケースが多い、(雇用法が適応されるワーカーなどには支払い義務があるかも、たぶん)

 

一時金の額は勤続年数に比例するためリストラがうれしいあまり歓喜の声を上げるベテラン社員もいた、定年まで勤めても退職金がでないためである、日本で言う退職金は存在しない。

 

この数ヶ月間で多くの同僚が職場を去ったが、職場の雰囲気はそれほど悪くない、さばさばしている、

 

リストラされた同僚に会ったが、平気そうだった、ただ解雇のやり方にムカついたとのこと、

 

嫁はリストラされたことがある、その日は多少は落ち込んだそうだが、深刻に受け止めなかったそうだ、嫁曰く男は女より首を深刻にとらえすぎる傾向にあるとのこと、正しい気がする。

 

日本人はリストラに遭うと人格を含め全否定されたと感じる人が多いのではないだろうか、しかしシンガポールでそのようにとらえる人は少ないのではと思う。

 

会社に忠義心があると感じる人の割合はシンガポールが先進国の中で最低らしい、それがリストラにあっても平気でいられる秘訣なのかもしれない。

 

 

妊娠成功

嫁が妊娠した。 

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(行きつけの花屋で買ったお祝いのブーケ、所持金が7ドル(700円)しかなく、それでお願いしたところ、こんなにも良いブーケを作ってくれた)

 

妊活をはじめて一年半で成功した、

 

当初に立てたプランは、一年間自然妊娠を試みダメなら不妊治療に入る、不妊治療は排卵誘発剤の助けでタイミング法をトライし2回やってダメなら人工授精を2回まで試みる、それがダメなら体外受精を2回やる、それでもダメならきっぱり諦めるの四段構えだ。

 

結果、人工授精の2回目で成功した、

 

妊活を最優先でやってきた甲斐があった、

 

体外授精は体と金銭的な負担が高くやりたくなかった、それを避けることができとにかくよかった。

 

担当医の能力も高かったのだろう、

 

現在妊娠6週目、診断によると胎児の大きさは3ミリとのこと、画像を見て妊娠を実感、

 

嫁は多少下痢気味とのことだが、それ以外は妊娠による体調変化はないらしい、

 

体型は腹が目で見てわかる程度にポッコリしてきた、

 

今後は嫁の健康が最優先、嫁がヒールを履いて診察に行ったところ医者に注意された、妊娠中のヒールはダメらしい、

 

妊娠を知ってうれしいが不安の方が大きい、いろんなことが心配で不安だ、

 

妊活で役に立った本を以下に紹介。 イラスト入りでわかりやすい。

 

35歳からの妊娠・出産 これから産みたい、あなたのために (健康ライブラリーイラスト版)

35歳からの妊娠・出産 これから産みたい、あなたのために (健康ライブラリーイラスト版)

 

 

英語が上達しない

嫁は日本語が全く話せない、話せないと言うより知らない、コンニチワ、アリガトウなど外国人が当たり前のように知ってるものさえ知らない、いっぽう自分は中国語が全然だめ、ニーハオ、シェイシェイぐらいしか知らない

 

よって嫁との会話は互いに母国語でない英語だが意思疎通に問題はない

 

問題は嫁が自分の日本語訛りがきつい英語に慣れ理解するようなったことである、英語を上手に話す努力をしなくなり、日本語訛りに拍車がかかってきたように思う

 

訛ってるだけで、日本人がわざと?使う日本語英語(But、I thinkね、それねー、やっぱりNot Good よ)的なものではない、話がそれるが日本語英語はローカルに本当に通じているのだろうか?

 

訛ってるので嫁との会話を他人に聞かれるのはいやだ、ちょっとマシな英語を話せるが取り繕ってるようでいやだ、ちょっとばかり米国に住んだことがありアメリカ英語っぽく話せるがアメリカかぶれみたいでいやだ、それに中度半端なアメリカ英語はすかした奴だと思われそうでいやだ

 

日本語なまりの英語は楽だ、しかしこれをつづけるかぎり中度半端なレベルで上達が止まるだろう、 

 

さらに外国人の下手な英語をいやなを顔せずに理解しようとしてくれるシンガポール人は多い、その懐の深さに甘えてるうちは上達しない

 

嫁の英語はニュートラルで無国籍な感じだ、どの国の出身か特定しにくい、だが母国語は英語でないことがあきらだ、

 

将来子供ができたら、英語が変って言われそうでいやだ 

 

猫が10階から落ちた

出張中の晩に嫁から猫が見当たらないと電話があった、最後に見たのは昨晩とのこと、

 

結婚する前から嫁が飼ってる元捨て猫で保護した嫁に懐いている、

 

翌日に嫁から電話があり帰宅後に家中を探したがまだ見つからないとのこと、完全家飼の猫がこれだけ探して見つからないのはおかしい、

 

嫁と俺は10階に住んでいる、換気のために開けている窓から外に出たところを目撃したことがあり、あやまって転落しないよう窓に樹脂製ネットを取り付けたが、完全に塞がってない窓がある、

 

嫁は探しに出かけた、

 

飛行機に乗る直前に猫が見つかったと電話があったが声の様子がおかしい、

 

1階で見つけたとのこと、フロアに置いてある観葉植物と壁の隙間にうずくまり、もらした小便まみれだったとのこと。

 

1階は窓が開いていれば中に入れる

しかし見つけた時点で転落したかわからない、

 

嫁がすぐ動物病院に連れて行き検査してもらったところ、骨折はしてない、内蔵にも異常なしだが前足を脱臼し下あごにかすり傷があることから、獣医曰く転落した可能性が高いとのこと、

 

10階からコンクリートの地面に落ちて、こんなもんで済むとはいくら猫でもありえないと思った、ネットで猫転落事故を検索すると、高層階からの転落事故が多いことがわかった、10階程度であれば助かることが多いようで、なかには34階から転落しかすり傷ですんだ猫がいることがわかった、

 

その事故から数日間、物置に潜伏し出てこなかったが、少しずつ元気を取り戻し、ひと月過ぎた頃にようやく回復した、

 

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(放心状態、事故から数日後の写真)

 

嫁によると、猫を見つけられたのは、鳴き声が聞こえたから、たぶん猫は嫁が助けにくるのを隠れながら待っていたのだと思う、

 

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 (事故から約一月後、元気そう)